社内研修の目的をはっきりと言語化する

2019.04.18


社内研修の目的は、それぞれ個別ではあります。しっかりと言語化していただきたいのですが、社内研修の目的は幾つかのパターンがあります。社内研修講師の依頼を受けた場合、または、依頼をする場合も、どのパターンかを当てはめて考えると、目的の言語化も進めやすいと思います。

社内研修の5つの目的

①事業促進

特に、商品やサービスを認知してもらい、販売のための行動をとってもらうというゴールを目指します。パンフレットの説明だけではなく、商品やサービスが生まれた背景、営業ツール、セールストーク、その後の事務フロー、問合せ先などをしっかりと揃えましょう。理解し、売りたいというマインドセットをいかに参加者に持ってもらえるかが重要です。
 

②価値観・ビジョン・計画の理解と浸透

会社組織のもしくはチームの、価値観やビジョン、または具体的な計画の理解を深め、定着させ、浸透させることを目的とします。社員自身の理解だけではなく、参加者同士の相互理解やつながりを通じて、浸透を深めることなども考えます。
 

③制度の理解

これまでの制度を廃止または変更し、もしくは新たに、制度を導入するための説明を行い、理解を得ます。制度の変更に対する不満や反発、もしくは不安への対処を考える必要があります。一方通行にならざるを得なかったり、協力的ではない参加がいる場合も少なくありません。制度が生まれた背景(外部環境の変化・社内の状況)、今導入する必要性なども、説明する中で、論理と感情を交えながら、了承してもらうというスタンスが重要です。
 

④スキル獲得

社内システムの利用、パソコンスキル、またにコミュニケーションなどのスキルを獲得します。傾聴やコーチング、プレゼンテーション、ロジカルシンキング、マナーなども入ります。手を動かしたり、話をしたり、体を使っての応用を前提とするものです。講師としてはデリバリースキルや、効率的な演習やロールプレイングの回し方がポイントになります。
 

⑤知識獲得

管理職として必要な法令の理解、事業を推進すうえで必要な基礎知識などの知識を得ます。一方通行になることは止むをえないので、情報を整理し、その知識をどこで活用するかのイメージや注意点なでも整理しましょう。
 
実際は、何か一つにあてはまらない、幾つかの要素の組み合わせになるとが多いと思います。これら類型から考えて、最初の目的の言語化を行い、言葉を修正することで研修の軸が生まれますので、是非行ってみてください。
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