【3/22】MBAを終えてからの発達 Harvard Business Schoolから成人発達理論へ【人事向けセミナー】を開催しました

2022.03.08 NEWS

ここ数年にわたり、人材育成や能力開発の領域においては、「成長と学び続ける」ことの重要性が認識され始めています。

時代を形容する表現として「VUCA」(Volatile, Uncertain, Complex, Ambiguous)や「BANI」(Brittle, Anxious, Non-linear, Incomprehensible)等の言葉がしばしば耳にされるようになりましたが、そうした時代的な文脈の中では、恒常的な環境の変化に対応するために、学び続けることがとりわけ重要になります。

今、こうした時代的な状況を背景として、改めて成人を対象にした教育の重要性が広く注目され始めています。日本では1990年代に実務者を対象としたMBA(Master of Business Administration)プログラムが本格的に導入され、その後30年以上にわたり、社会人の継続的な学びを支援するための機関として重要な社会的役割を果たしてきました。

しかし、同時に、今日の社会情勢の中では、財務やマーケティングといった知識を持っているだけでは対応できない課題や問題が多数生まれており、MBAの内容も随時アップデートされると同時に卒業後もビジネス・パーソンは、さらなる学習と成長の機会を求め始めています。端的に言えば、MBAだけでなくそれを終えてからの発達をいかに遂げていくのかということが重要になろうとしているのです。

本講座では、みずほファイナンシャル・グループ初の女性執行役員として傍目には順調にキャリアの階段を上っているまさにその途中で、退職・留学という選択をされ、その後、御自身の主宰する「一瞬一生の会」を通して、次世代人材の育成に活動されている有馬 充美氏を迎えて、MBAとその後の能力の成長の可能性について話を伺います。

有馬氏は、1990年代前半にHarvard Business Schoolに留学をしていますが、その後、2018年に再びHarvardに Advanced Leadership Initiative Fellowとして留学されました。その際にであったのが、Harvard Graduate School of Education(HGSE)の研究者達により提唱されていた発達理論でした。帰国後も、HGSEの研究者であったカート・フィッシャー(Kurt Fischer)とその共同研究者達により設立された研究機関Lectica, Inc.(以下Lectica)のトレイニングに参加して、発達理論にもとづいた能力の測定と支援に関する知見を深め、日本国内の企業組織の人材育成に携わっています。

先ほど述べた通り、現在、MBAにおいても、従来の「Knowing」(知識を獲得すること)だけではなく、「Doing」(知識を現実の課題に適用すること)、さらには「Being」(人格的な基盤を涵養・鍛錬すること)の重要性が認識され始めています。

Lecticaの研究は、正にこうしたDoing、Beingの領域の探求と涵養に貴重な洞察をもたらす非常に優れた先端的研究といえるのです。また、Lecticaの取組みは、ここしばらくのあいだ日本でも注目を集めている「成人発達理論」を実務の領域において精緻に実装化していくための実践的な方法論として注目を集めているものでもあります。

本講座では、有馬氏が、MBAやその後の企業内での経験、2度目の留学を経て、発達理論に辿り着いた経緯について伺いながら、VUCAの時代を生きる我々が継続的な学びに取り組んでいくための指針を共に見出していきたいと思います。

セミナーの詳細

日程:3/22(火)

   4/5(火) 録画配信

4/19(火) 録画配信

時間帯:14:00-15:30

価格:無料

会場:オンライン(申込みされた方へ後日zoomURLをお送りします)

※当日欠席の方も後日アーカイブ視聴をご案内いたします。

申込方法:こちらからお申込ください。

 

登壇者紹介

 

有馬 充美

京都大学卒。91年ハーバード・ビジネス・スクールに留学。

2014年にみずほ銀行初の女性執行役員就任。銀行時代は、企業融資や法人向け商品開発、資産担保証券やM& Aのアドバイザリー等幅広い業務を経験。また組織内では、 営業部店長や本部の部長として組織マネジメントも経験した。銀行退職後にはハーバード大学Advanced Leadership Initiativeプログラムを修了。現在は、発達理論をベースに一生の学びを支援する「一瞬一生の会」を主宰する他、数社の社外取締役を務める。

 

 

鈴木 規夫​

1990年代前半に合衆国の大学に在籍中にケン・ウィルバーの著書に出逢い大きな衝撃を受け、その後California Institute of Integral Studiesで「人間(個人・組織・社会)の成長・発達の可能性を解き明かすための統合理論」としてインテグラル理論に関する研究に取り組んだ。帰国後は、執筆やワークショップや講演を通してインテグラル理論の普及に従事する傍ら、主に企業組織の人材育成と組織開発の領域においてプログラムの設計と統括、及び、コーチ、コンサルタント、インストラクターとして多様な階層や立場のプロフェッショナルの支援活動に従事している。また、成人発達理論に関しては、発達心理学者のSusanne Cook-Greuter等に師事し発達段階測定と発達志向型支援に関する訓練を積むと共にこれまで約20年にわたり実務領域におけるこの理論の応用と実践に取り組んでいる。

翻訳書:
ケン・ウィルバー著『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(日本能率協会マネジメント・センター)
著書:
『インテグラル理論入門』(I & II)(共著)(春秋社)
『インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)
『入門 インテグラル理論』(共著)(日本能率協会マネジメント・センタ ー)
『人が成長するとは、どういうことか』(日本能率協会マネジメン ト・センター)

 

嶋内 秀之​

株式会社アントレプレナーファクトリー 代表取締役​

1996年立命館大学経営学部卒業、オリックスに入社。2002年より7年間オリックス・キャピタル大阪支店にてベンチャー投資業務に従事。
2004年神戸大学大学院経営学研究科修了(MBA)。
2009年より9年間立命館大学経営学部・同大学院の講師を務める。 2009年より アントレプレナーファクトリーを創業し、ベンチャー企業向けオーダー型教育に取り組む。2012年には本社に映像スタジオを併設し動画ラーニング事業を開始。2015年には起業tvを本格稼働。
2018年よりスタートアップサイエンスの動画サービスの企画・運営を推進する。2011年からサポートし、2013年から監査役を務めるクックビズが2017年11月に東証マザーズに上場。
地方から成長を目指す企業に対して、知識の提供を通じて成功を加速させることを自らのミッションとする。

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