【6/6】VUCA時代の社会/組織変革をリードする資質と学びは何か? を開催します

2023.05.16 NEWS

ここ数年にわたり、人材育成や能力開発の領域においては、「学び続ける」能力の重要性が認識されはじめています。

周知のように、今日の時代状況を形容する表現として「VUCA」(Volatile, Uncertain, Complex, Ambiguous)や「BANI」(Brittle, Anxious, Non-linear, Incomprehensible)等の言葉が人口に膾炙してきましたが、そうした時代的な文脈の中では、絶え間なく変化する環境に対応するために、学び続けることがとりわけ重要になります。

今、こうした時代的な状況を背景として、あらためて成人を対象にした教育の重要性が広く注目されはじめています。日本では1990年代に実務者を対象としたMBA(Master of Business Administration)プログラムが本格的に導入され、その後30年以上にわたり、社会人の継続的な学びを支援するためのプログラムとして重要な社会的役割を果たしてきました。

しかし、同時に、今日の社会情勢の中では、「財務」や「人事」や「戦略」をはじめとする特定領域の知識を持っているだけでは対応できない困難な課題や問題が生まれています。いわゆる既存のスキルを適用すれば解決できる「技術的な課題」ではなく、思考や意識を質的に変えることを要求する「適応的な課題」が生まれているのです。こうした状況の中で、われわれはどのように自らの成長や発達に取り組んでいくべきなのでしょうか……?

本イベントでは、みずほファイナンシャル・グループ初の女性執行役員として活躍後、現在は、多数の上場企業の外部取締役として経営に携わりながら、自身の主宰する「一瞬一生の会」を通して、次世代人材の育成に従事されている有馬 充美氏を迎えて、今日の時代的文脈の中でプロフェッショナルの成長を効果的に支援していくための方法を探求していきます。

有馬氏は、1990年代前半にHarvard Business Schoolに留学をしていますが、その後、2018年にHarvard Universityに Advanced Leadership Initiative Fellowとして留学されました。その際に出逢ったのが、Harvard Graduate School of Education(HGSE)の研究者達により提唱されていた発達理論でした。帰国後も、HGSEの研究者であったカート・フィッシャー(Kurt Fischer)とその共同研究者達により設立された研究機関Lectica, Inc.(以下Lectica)のトレイニングに参加して、発達理論にもとづいた能力の測定と支援に関する知見を深め、日本国内の企業組織における人材育成に携わっています。

本イベントでは、現在、有馬氏が、営利・非営利の両領域で活躍する若手リーダー達を対象にして実施しているトレーニング・プログラムの内容を紹介しながら、実際の人材開発の領域において、発達理論の知見を活用しながら、学習者の主体そのものを深く成長させていくための方法を探求していきます。

また、聞き手として、これまで約20年にわたり発達理論の知見を活用しながら企業組織における人材開発に携わってきた鈴木規夫氏が、有馬氏のお話を理論的・実務的な観点から伺っていきます。

セミナーの詳細

<セミナー概要>
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○日時:6/6(火)19:00‐20:00
○価格:無料
○定員:50名
○形式:オンライン(申込みされた方へ後日zoomURLをお送りします)
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申込方法:こちらからお申込ください。

 

登壇者紹介

有馬 充美

京都大学卒。91年ハーバード・ビジネス・スクールに留学。2014年にみずほ銀行初の女性執行役員就任。銀行時代は、企業融資や法人向け商品開発、資産担保証券やM& Aのアドバイザリー等幅広い業務を経験。また組織内では、 営業部店長や本部の部長として組織マネジメントも経験した。銀行退職後にはハーバード大学Advanced Leadership Initiativeプログラムを修了。現在は、発達理論をベースに一生の学びを支援する「一瞬一生の会」を主宰する他、数社の社外取締役を務める。

鈴木 規夫​

 

1990年代前半に合衆国の大学に在籍中にケン・ウィルバーの著書に出逢い大きな衝撃を受け、その後California Institute of Integral Studiesで「人間(個人・組織・社会)の成長・発達の可能性を解き明かすための統合理論」としてインテグラル理論に関する研究に取り組んだ。帰国後は、執筆やワークショップや講演を通してインテグラル理論の普及に従事する傍ら、主に企業組織の人材育成と組織開発の領域においてプログラムの設計と統括、及び、コーチ、コンサルタント、インストラクターとして多様な階層や立場のプロフェッショナルの支援活動に従事している。また、成人発達理論に関しては、発達心理学者のSusanne Cook-Greuter等に師事し発達段階測定と発達志向型支援に関する訓練を積むと共にこれまで約20年にわたり実務領域におけるこの理論の応用と実践に取り組んでいる。翻訳書:
ケン・ウィルバー著『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(日本能率協会マネジメント・センター)
著書:
『インテグラル理論入門』(I & II)(共著)(春秋社)
『インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)
『入門 インテグラル理論』(共著)(日本能率協会マネジメント・センタ ー)
『人が成長するとは、どういうことか』(日本能率協会マネジメン ト・センター)

 

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