社内研修講師に必要な事前準備とは?

事前準備、十分できていますか?

前回の記事で、最初に確認すべきことは「研修の実施の目的」「参加者の理解」「研修ゴールの確認」だとお伝えしました。
それができた後は、研修の中身の準備に入ります。
 
社内研修の講師を任されるということは、十分な専門性があることは確かだと思いますが、油断してはいけません。
講師としての準備を、丁寧に行ってください。
 

事前準備に必要な3つのステップ

研修の事前準備は大きく3つあります。

①コアコンテンツを整備する

コアなコンテンツ(PPTもしくは配布資料)を研修の目的、参加者のレベルに合わせた再編集が必要です。
「この内容で、本当に研修の目的を達成できるのか?」
「参加者にとって、わかりにくい説明になっていないか?」
を考えてみましょう。順番の変更、削除、数枚の追加で、効果は格段に変わります。

②教育ファシリテーション・デリバリー(研修の全体像)を考える

プレゼンテーションが得意な方は多くいらっしゃるかもしれませんが、研修の時間ずっとプレゼンをし続けるのは、聴き続ける受講者にとって苦痛です。
一方通行の研修では、研修の目的やゴールに到達する上で、最も良い手段ではないことが多いです。研修をしっかり設計しましょう。
 
気づきを与えて、揺らぎを起こし、その後の行動に結びつけるために、どのような順番で問いかけ、何をするかが重要です。
考えるための問いやワークなどを適宜入れると、バランスがよくなります。

③受講者が気づきを得るための変化を取り入れる(ワークなど)

研修には達成すべきゴールがあります。そのために個人ワークやペアワーク、グループワーク、動画の利用、第三者の登場などを取り入れてみましょう。
少しの工夫で、揺らぎや視点の変化が生まれ、気づきを得たり、記憶の定着、行動変容に結びつきやすくなります。
 

研修講師である前に、一人の会社員として


社内研修講師は、本来すべき業務がある中で講師を引き受けます。ですので、研修の準備ばかりに時間を取られすぎるわけにはいきません。
時間を決めてできる範囲で行うことが重要です。時間をかければかけるほど、いいコンテンツができるわけではないのです。
翌年また依頼されれば、完成したコンテンツを少しブラッシュアップするだけで活用できます。ぜひそういうスタンスで、研修準備に臨んでください。
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